dumpster diving

ダンプスターダイビングという言葉を聞いたことあるだろうか。
日本語に直訳すならば、『ゴミ箱ダイビング』簡単に言えば『ゴミ箱あさり』

ダンプスターダイビングとは簡単に言うと、ゴミ箱から有益なものを頂く行動を指す。
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オーストラリアで旅をしているとき、ダンプスターダイビングをした経験がある。

スーパーの裏に写真のような大きなゴミ箱があって、それに飛び込む。

最初は何か悪いことをしているようで少し緊張したが、冷静に考えると、物や食べ物を無駄にしているほうがよっぽど罪だ。

なにより、ダンプスターダイビングは旅中お金のなかった私の命を繋いでくれた。
私のような旅人は一種のホームレスである。

(『海外で何してんだ!日本の恥さらし』と思われた方、すみません。)

ダンプスターの中には賞味期限切れ、賞味期限間近の食品、人気のない商品、パッケージが壊れた商品、傷がついた野菜や果物、本当に色んなものがある。
もちろん、欲しいものは頂いて帰る。

本当に色んなものが捨てられてある。

スーパーでは食品と日用雑貨がメイン。

電気屋にはまだ使える家電製品などもある。(傷があったり、やや不良品)

大きなパン屋さんには毎日大きな袋に入ったパンが10袋くらい捨ててあった。

お店が大きければ大きいところほど、無駄にしてしまう商品が多い。

皆も飲食店やスーパー、ケーキ屋、パン屋等でバイトをしたことがあるなら知っているだろ。

私達が如何に資源を無駄にしていることか。

日本での食品ロスは年間500~800万トンあるらしい。

そのうちの200~400万トンが家庭から。

300~400万トンが企業から。

とてつもない量だ。万トンだよ。万トン。

貧しい国では満足に食べられてない人もいるのに・・・。

日本国内にも貧しくて、食べれない人は沢山いるのに・・・。

たまにニュースで餓死する人いるくらいだからね。

オーストラリアの活動家の友達はこう言った。
「私はスーパーマーケットでの買い物は極力しない。食事は極力ダンプスターダイビングからの食品でしている。アフリカでは食べられない子どもたちが沢山いるのに、あれだけの食品を無駄にしてるのは本当に恥だね。」
彼女は決して貧しい訳じゃない。病院の医師であり、長期でアフリカの医療のボランティアをしたりしている。見た目はドレッドでヒッピー風情だが、しっかりとした考えを持った立派な人物だ。人は見た目で判断してはいけない。

彼女が筋が通った活動家だ。
彼女がスーパーマーケットで買い物をしない理由は
薄利多売への、消費経済へのアクションである。
安いものを買うことで得をしたように思えるが、安いからとドンドンものを買って、ドンドン捨てる。
この繰り返しがなされ、実は安いものを買うことにより、消費経済のスパイラルに迷い込んでいる。
そしてそういう習慣が私達にはついてしまっている。

もちろん、安いものだと大事に使わなかったり、安物は長持ちしなかったりもする。
大量消費により、沢山のゴミが出て、海や川、山、空気が汚れ、環境汚染が進む。

企業は商品を安く提供し利益を上げるために、環境のことに配慮できない。

排水を処理せずに海に流したり、製造時に大量の無駄を出したり。

従来の製造業のやり方だと環境に配慮するほどお金がかかってしまう。

そしてそんな企業をサポートしてるのが私達の消費である。

それだけが原因ではないが、大量消費により、地球が悲鳴を上げている。

地球環境が悪くなるのは私達にとっても自分の子どもや孫のにも

動物、虫、魚・・・地球上のあらゆる生命にとって良くない。

当たり前ですね・・・。

安い物の買うことは貧しい国の労働者を搾取することにも繋がる。

その観点から、最近はフェアトレード商品も多く見られる。

いいものを作っている職人やアーティストにとっても、いい迷惑である。

話はダンプスターダイブの話からダイブ逸れたが
とりあえず食に関しては
家庭から食べ残しを減らしたり、冷蔵庫の中を片付け整理し、食品を無駄にしないようにしましょう。

そして、極め付けにダンプスターダイビングを・・・。

※注意
ダンプスターダイビングは自己責任でして下さい。
・ゴミ箱の食品には腐っているものあります。特に夏は注意。
・たぶん、犯罪です。不法侵入罪等で検挙される可能性はあります。(警察には「帰ってください。」と言われるだけどと思うが)
店主に見つかると「何してんだ、ボケー!帰れ!」と言ったような暴言を浴びせられる可能性もあります。
お店の方の迷惑にならないよう、きれいに行いましょう。

お金がなくて飯が食えなくても、銀行強盗しちゃだめ。
窃盗も良くない。
万引きも迷惑。(スーパーが損するだけで、大量消費を助長する。)
まずはダンプスターダイビングを。
ダンプスターダイブが嫌なら、お店の人に『余ったもの分けてください。』とも言える。
個人的にはコンビニで期限切れのパンを譲って貰えないか、と聞いたら断られたけど・・・。
もし聞くならフランチャイズのお店じゃなくて、個人経営のお店が良いかもしれない。

世間の常識にばかり囚われていても、疲れるばかり。
さあ皆でこの無駄の多い物質社会への反旗を翻そう。

フードバンクをしているセカンドハーベストなどの団体のお手伝いや食品の寄付をするのも良いかもしれませんね。
詳しくはhttp://2hj.org/

カナダのダンプスターダイビングのショートドキュメンタリー。(英語)

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